中学生が英検®を受けるメリット・レベル・受験対策

記事内に広告が含まれています。

中学校で英検®や漢検の受験を推奨している学校も多くありますが、子供に英検®を受験させるべきかは迷う問題です。英検®の内容が直接入試にでるわけではないので、絶対に受けた方がよいとまではいきませんが、できれば受けた方がよいというのが私の考えです。

英検®は語彙力を問う問題も多いので英検の勉強をしっかりやることで、英単語・熟語力が身につきます。また、3級以上は英語での面接試験もあるので、英会話やスピーキングの練習にもなります。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

英検®取得のメリット

高校や短大・大学の入試において、合格判定で優先されたり、内申点に加算されるなどの優遇措置があります。入試で英検®資格取得者を優遇する学校は年々増加しています。また、高校や短大・大学では、在学中に英検資格を取得すると、級に応じて英語科目の単位として認められることもあります。

高校入試での優遇例

高校入試では英検3級または準2級以上が加点対象となることがあります。

具体的には、

  • 英検3級を取得⇒内申点にプラス1点
  • 英検準2級以上を取得⇒内申点にプラス2点

というように内申点に1点または2点加算されるケースが多いです。

内申点たったの1~2点だけ?と思うかもしれませんが、内申点の1点は意外と大きいです。内申点が1点足りなかったために、希望していた私立高校の推薦入試を受けることができなかったという教え子が何人かいます。逆に、英検準2級を取得していたおかげで、2点加算され、無事に私立高校の入試に合格した生徒もいます(もちろん英検だけで合格したわけではありませんが)。

また、推薦入試の際に提出する自己PRカードにアピールすることができますが、3級以上でないとメリットはありません。

英検は取得しておくといざ入試というときに役立つので、取得しておいて損はありません。英検試験は年に3回(1月・6月・9月)しかないので、早めに準備をしておかないと、いざ受けようと思っても今年の英検試験はもう終わっていたなんていうことになりかねません。高校入試に間に合わせるなら、9月の試験が最後のチャンスとなります。

英検®の公式ホームページで日程や過去問を見ることができます。
公益財団法人 日本英語検定協会

英検®のレベル

各級のレベルは以下のとおりです(目安)。

  • 1級=大学上級程度
  • 準1級=大学中級程度
  • 2級=高校卒業程度
  • 準2級=高校中級程度
  • 3級=中学卒業程度(中3終了レベル)
  • 4級=中学中級程度(中2終了レベル)
  • 5級=中学初級程度(中1終了レベル)

※3級以上は2次試験(面接)があります

学校での英語の成績がよい生徒であれば、英検3級は比較的簡単に受かります。とはいえ、学校の成績がよくても、英検は単語力や熟語力を問われる問題も多いので、ある程度の対策は必要です(詳細は後述)。学校での英語の成績がいまいちというお子さんの場合は、それなりのしっかりとした対策が必要です。

ちなみに準2級は高校中級程度となっていますが、きちんと対策をすれば中学生でも合格は十分可能です。実際、私の教え子でも中学2年や3年で準2級を取得した生徒は何人かいます。

2級は中学生にはかなり難しいので、特別な理由がない限り受ける必要はないでしょう。中学生は3級か準2級を目指すことをおすすめします。

※2017年文部科学省の調査では、中3で英検3級以上の英語力を持つ生徒は40.7%

英検の合格率

1次試験

従来は満点の7割程度(2級以下は6割程度)というのが合格目安でしたが、現在はその目安は無くなり、リーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能スコアの合算で合否判定します。

英検の公式ウェブサイトに公開されている各級の一次試験合格スコアは以下の通りです。
1級: 2028(満点2550)
準1級: 1792(満点2250)
2級: 1520(満点1950)
準2級: 1322(満点1800)
3級: 1103(満点1650)
4級: 622(満点1000)
5級: 419(満点850)

中学生が目標とする3級および準2級の1次試験合格スコアは満点の70%前後です。

2次試験

スピーキングのスコアのみで合否を判定します。

英検の公式ウェブサイトに公開されている各級の二次試験の合格スコアは以下の通りです。

1級: 602(満点850)
準1級: 512(満点750)
2級: 460(満点650)
準2級: 406(満点600)
3級: 353(満点550)

2次試験の合格率は1級は60%前後ですが、準1級~3級では合格率80%以上となっており、2次試験の合格率は非常に高いです。

英検®1次試験対策

中学2年、3年生になると英検®を受けたいという生徒さんが増えますが、英検®は適当に受けて受かるほど易しい試験ではないので(とくに3級以上)、事前の対策が不可欠です。とはいっても、3級、4級はものすごく難しいわけではないので、学校で学習する内容をきちんと理解できていれば、1か月程度の対策をやることで十分合格できます。

スタディサプリ

スタディサプリは小学・中学・高校、大学受験まで5教科18科目1万本を超える講義動画やテキストが利用できるサービスです。その中に英検®対策の講座もあり、とてもわかりやすくて質が高いのです。テキストもダウンロードできます。

>>スタディサプリ 公式サイト

対応しているのは「3級」・「準2級」・「2級」で、『筆記編』と『リスニング編』があります。一流講師陣による講義はもちろん、テキストや自習用問題もたくさんあるので、下手に参考書や問題集を買うよりもスタディサプリをしっかりやったほうがコストパフォーマンスが高くて効果的です。

英検®対策問題集

問題集は旺文社から出版されているものが使いやすくてオススメです。英検®の公式サイトで過去問が公開されていますが、最低1冊は問題集を買った方が練習しやすいと思います。ある程度できるお子さんであれば、市販の過去問と問題集を繰り返し解くことで力がつくでしょう。

旺文社で人気なのはこちら↓

語彙力アップにはこちらが使いやすくてオススメです↓

英検®2次試験対策

1次試験に合格したら2次試験があります(3級以上)。2次試験は面接です。3級の二次試験は日常の挨拶的など簡単な英会話なので、事前に過去問をやっておけばそれほど難しいことはありません。2級以上になると少し難しくなるので、英語を話すことに慣れていない人は対策をしっかりやる必要があります。

2次試験対策としておすすめなのが「オンライン英会話レッスン」です。英検®の対策だけでなく、英会話の訓練になるため、英語力全般が強化されます。きちんと続ければリスニング力はかなりよくなるので入試のリスニングなどは簡単に解けるようになります(私の教え子の中3生は3か月で模擬テストのリスニングが満点になりました)。

子供のオンライン英会話でおすすめなのは、中学生までを対象としたマンツーマンの「 hanaso kids(ハナソ キッズ)」です。日本人によるサポート体制が充実しているので、初心者でも安心です。曜日問わずレッスン可能で、月額2,800円台~とお手頃価格なのも魅力的です。

こちらから無料体験レッスンが受けられます!
>> 子供向けオンライン英会話 hanaso kids(ハナソ キッズ)

自宅で英検®級の目安を調べる方法

英検®が基礎開発し、インターネット上で受験できる「CASEC」という英語コミュニケーション能力判定テストがあります。視力検査のように、解答の正解・不正解にあわせて問題が変化するため、短い時間で正確に英語力を測定できます。全国の大手企業や有名大学・中高等、約1,000団体以上が導入しています。

実際に私自身も受験したことがありますが、実際の英検®やTOEICのスコアとほぼ同じ判定結果となりました。私の生徒さんでも過去に4名受験していますが、英検®との相関性は非常に高いと感じました。

受験前に自宅で一度受験してことをオススメします!

  • 約40分ですぐ測定!
  • いつでもどこでも受験可能!
  • 英検級の目安もすぐ分かる!
  • 受験者のレベルに合った出題!
  • 最新のテスト理論に基づいた高い判定精度!

◆CASEC受験はこちら⇒CASEC

CASECスコアと同時に、英検®級の目安やTOEICのスコア目安なども表示され、「詳細なスコアレポート」や「CAN-DOリスト」など、学習に役立つフィードバックが充実しているので、現在の英語の実力チェックやその後の学習計画に活用できます。

コメント