通知表の3は下位レベル?

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『うちの子供は全教科3だから平均レベルの高校へ進学できるだろう』と思ったら大間違いです。5段階評価で3は確かに中間ですが、決して平均ではありません。一概に3といっても、限りなく4に近い3の生徒もいれば限りなく2に近い3の生徒もいるのです。

親世代と今の子供世代とでは成績の評価基準が変わっているので、昔の基準で3以上ならとりあえず安心という考えは禁物です。全教科3以上でも偏差値40程度の学校しか受かるところがないというケースもあります。

絶対評価と相対評価

相対評価

親世代(昭和40年代、50年代生まれ)の成績のつけ方は相対評価と言われるものです。私も相対評価の世代です。

相対評価とは、生徒同士を比較し、集団の中で自分がどのあたりの順位に位置するかで成績を表す方法です。

テストの点数で上位から、
・7% ⇒評価5
・24%⇒評価4
・38%⇒評価3
・24%⇒評価2
・7% ⇒評価1
※上記の%は参考例で、学校ごとに異なる

のように配分率が決まっています。相対評価では、たとえテストで90点をとったとしても、95点以上の人がたくさんいれば、「5」をとることはできません。それぞれの評価に人数制限があるのが相対評価です。

絶対評価

現在はほとんどの中学校で絶対評価が用いられています。上記の相対評価のように、『評価5は○人』などの人数制限がありません。

テストの点数で、
・90~100点⇒評価5
・80~89点⇒評価4
・50~79点⇒評価3
・20~49点⇒評価2
・0~19点⇒評価1
※上記は参考例で、点数は学校ごとに異なる

のように、各段階の配分率が決まっていません。したがって、上記例で全員が90点以上をとった場合は全員が5ということになります。

また、絶対評価ではテストの点数以外にも授業態度や提出物も大きな評価要素となります。そのため、テストではよい点数をとっているのに評価が3になったり、逆にテストですごく悪い点数をとっても3の評価をもらえることもあります。

私の経験では、テストで悪い点数でも授業態度や提出物をしっかりだしていれば、3ということは多いです。30点台でも3がもらえるというケースを多数みてきました。

さらに、絶対評価は先生の好みや主観が入ると言われています。ですから先生に嫌われないということもよい成績をとるうえで重要になってきます。

相対評価と絶対評価どちらも賛否両論があり、どちらがよいとは言えません。どちらも学校間格差があり不公平であると言われていますが、国の制度がこのようになっているので従うしかありません。

ここで言いたかったことは、現在の基準においては、通知表の成績(内申点)はテストの点数だけで決まるのではなく、授業態度や提出物、先生に好かれているかなどの要素も重要になってくるということです。

評価3は下位レベル?

相対評価から絶対評価に変わり、評価1、2をとる生徒が減り、評価3、4、5をとる生徒が増えています。

では、実際の評価分布はどのようになっているのでしょうか。東京都が公表しているデータがあるのでそれをみてみましょう。東京都以外の道府県でも似たようなデータだと思います。

参考データ:都内公立中学校第3学年の評定状況の調査結果について

たとえば平成28年の数学の評価分布は以下のとおりです。
・評価5⇒13%
・評価4⇒23%
・評価3⇒44%
・評価2⇒15%
・評価1⇒4%

※数学以外の教科は同じような分布なので数学を例に説明します

全体の81%が評価3以上(3、4、5)となっています。全体の8割が3以上ということなので、3だから平均レベルということは決してないのです。3と言っても限りなく4に近い人と限りなく2に近い人がおり、かなり学力差があるのです。限りなく2に近い人3の生徒は下位20%レベルに位置するということになるので、平均レベルではなくかなりの下位レベルです。

私がこれまで指導してきた感覚だと、オール3で偏差値45レベル、ほとんど3で4が2個程度ある生徒で偏差値50レベルの高校に受かるか受からないかといったレベルです(入試においては技能4教科の内申点配分が高いなど特殊な計算方法があるため、一概には言えません)。

ですから、偏差値50以上の高校に行きたいのであれば、4が3つ以上は欲しいところです。オール3の成績で偏差値50の高校に入るのは厳しいです。

入試は定期テストより難しい

しっかりした実力があり常に5をとっているような生徒の場合は別ですが、オール3レベルの生徒では入試問題はかなり難易度が高いと感じるでしょう。学校の定期テストに比べると範囲が非常に広く、問題も決して簡単ではりありません。

例えば、東京都の英語の入試問題では、文法問題はなく非常に長い長文問題ばかりです。リスニングも定期テストのリスニングに比べると難易度が高く英語が得意な生徒でも苦労するレベルです。学校の定期テストで平均点前後しかとれていない生徒の場合だと、入試問題になると半分もとれないというのが一般的です。

学力テストや入試では、しっかりとした学力が求められます。定期テストのようにその場で適当に覚えただけである程度点数がとれる試験ではないのです。

3年生になって進路を考えたときに『3以上の成績なのにこんな低い偏差値の学校にしか行くところがない』とならないように1年、2年の早いうちからしっかりとした学力をつけておくことが重要です。

塾や家庭教師をつけているのに、全く効果を感じないという場合には早めに見直しをしたほうがよいでしょう。だらだらと続けていてもよい方向にはいきません。3年生(特に夏以降)になってからでは、時間が足りずに手遅れになるケースが多いので、1、2年のうちに対策をとっておくことが非常に重要です。

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