家庭教師と学習塾は、それぞれメリットとデメリットがあるので、どちらがよいとは一概に言えません。お子さんのタイプによって塾に向いているか家庭教師に向いているか見分けることができます。
一般的に言えること
- 成績がよい生徒⇒塾でも家庭教師でもOK
- 成績が悪い生徒⇒家庭教師か個別指導塾が向いている
一般的には、飲み込みが早く学校の授業に問題なくついていける生徒(成績がよいタイプ)は塾でも家庭教師でも成績を伸ばすことできます。理解力が遅く、学校の授業についていけない生徒(成績が悪いタイプ)は、集団塾ではついていけない可能性が高いので、家庭教師や個別指導塾が向いています。
塾のメリット・デメリット
- 家庭教師に比べると授業料が安い。
- 他の生徒から刺激を受けることができるので『負けん気』が強い生徒に向いている。
- 決められたカリキュラムをこなしていくことで着実に力がつく。
★デメリット
- 成績のよい生徒中心の授業の為、理解の遅い生徒はついていけなくなる
- 分からないところがあっても、他の生徒がいるため質問するのが難しい。
家庭教師のメリット・デメリット
- マンツーマンなので、わかるまで丁寧に教えてもらえる。
- 要望をきいてくれるので、自分の希望する授業がうけられる。
- テスト前に集中的に増やしたりすることができる。
★デメリット
- 学習塾に比べると料金が高い。
塾で結果が出ないなら早めに変更すべき
塾に3か月以上通って全く結果が出ない場合は、このまま同じ塾に通い続けてよいのかを真剣に検討すべきだと思います。塾の授業をきちんと理解しているのに、たまたまテストで失敗して結果が残せなかったというケースでは、今後十分伸びる可能性があるので、もう少し同じ様子をみてもよいと思います。
しかし、塾に行っても座っているだけでほとんど授業内容を理解していない場合は、それ以上続けても成績が伸びることはないので、他の塾または家庭教師に変えることを検討したほうがよいでしょう。テストで平均以下の点数しか取れない生徒さんは、ほとんどがこのタイプです。
飲み込みが早く理解力が高いお子さんの場合は、塾を変更することで成績が伸びる余地は十分あります。飲み込みが遅く、理解するのに時間がかかるお子さんの場合は、別の塾に行っても結果は同じである可能性が高いので、早めに家庭教師を依頼したほうがよいでしょう。
私は長年家庭教師をやっていますが、「塾に行っていたけど成績が上がらなくて家庭教師に変更した」というケースが大半です。そしてその多くの生徒さんが、成績が全く伸びないにもかかわらずダラダラと1年以上同じ塾に通い続けていました。親御さんとしては『とりあえず塾に入れておけば安心』という気持ちもあり、様子をみているうちに1年以上がたってしまったという状況でしょう。
塾の授業についていけないお子さんを塾に通わせ続けることは、月謝の無駄遣いだけでなく、お子さんが塾に行くたびにツライ思いをしているということです。お子さんはなかなかご両親に本当のことを言えないので、成績が伸びない場合は一度お子さんとじっくり話し合ってみることが大事です。
さらに家庭教師の立場から言うと、できるだけ早くに(中3より中1)に指導を開始したほうが成績があがる可能性は格段に大きいです。私が過去に教えた成績不振(定期テストの点数が毎回平均以下)の生徒さんの場合、中2の夏休みまでに開始した場合はほぼ全員が3か月以内の定期テストで平均点以上をとれるようになりました。
しかし、中3以降に指導を開始した場合はその確率はグンと下がります。特に数学の場合、成績が悪い生徒さんというのは中1分野から理解していないケースが多いので、どんなに指導がよくても中3以降から遅れを取り戻すのはものすごく大変です。もちろん、中3から真剣にやって挽回したという例もありますが、一般的には開始が早ければ早いほど効果が確実にでます。したがって、効果がないのにダラダラと塾に通うのは絶対にオススメしません!
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