家庭教師をつけているのに全然成績が伸びないという話をよくききます。さまざまな原因が考えられますが、まず確認すべきなのは、
- 家庭教師とお子さんの相性が悪くないか
- お子さんが家庭教師の教え方を気に入っているか
の2点。お子さんに家庭教師のことをきいてみて、不満がでてこないようであれば問題ないといえます。お子さんが家庭教師のことをよく言わなかったり、教え方がわからないetcの不満を言うようであれば、早めに家庭教師のチェンジを検討したほうがよいでしょう。
以下では、家庭教師の教え方やお子さんとの相性に問題がなのに、成績が全然あがらない場合の対処法について説明します。
授業時間や回数を増やす
成績があがらない原因は勉強時間が足りていないということがほとんどです。いくら優秀な家庭教師でも、指導時間が少ないと成績をアップさせるのは困難です。週に1回を週に2回に増やすなど家庭教師の時間を増やすことが重要です。
お金はかかりますが、授業時間を増やすことが最も効果的です。実際に私の経験上、指導時間が多い生徒のほうが成績の伸びがよいです(もちろん生徒の学力による個人差はありますが)。
とくに、成績が中または中以下のお子さんの場合、理解して定着するまでに普通よりも多くの時間を必要とします。質も大事ですが、量をこなすことも非常に重要です。
また、このレベルのお子さんの多くは習ったことをすぐに忘れてしまいます。そのため、授業の間隔があまり空かない方が好ましいです。できれば週2回以上がおすすめです。
宿題の量を増やしてもらう
成績を上げるためには、自宅学習は必須です。宿題の量は家庭教師の指示に従うのが原則ですが、もし少ないと感じるようなら家庭教師に相談して宿題の量を増やしてもらうとよいでしょう。
ただ、やみくもに増やせばよいというわけではありません。たとえば、数学の計算問題の場合、ミスを連発する生徒に大量の宿題をだしてしまうと、答えあわせだけで膨大な時間がかかり、授業に悪影響を及ぼします。
苦手科目については、難しい問題ではなく、易しい問題をたくさんだしてもらうようにしましょう。
定期テストの前に集中して授業を増やす
定期テストの1~2週間前に集中的に家庭教師に見てもらうというのも非常に効果的です。テスト前にしっかりとした量をやることでテストの結果に直結します。
以前数学と理科の2教科を教えていた生徒がいますが、毎回テストの10日前から授業時間と回数の増量を依頼されました。通常は2時間×週2回の授業でしたが、テスト前は3時間×週2回に加えて土日に3時間教えていました(厳密にいうと、土日は数学と理科の他に英語も教えていました)。
この生徒は数学と理科が苦手でなかなか平均点に届かなかったのですが、テスト前に授業時間を増量しはじめてからは毎回平均点以上をとれるようになりました。理科は80点以上をとったこともあります。
テスト前は生徒のモチベーションもあがっているので、集中的に授業をすると非常に効果的です。何をしたらよいかわからないという場合は、まずテスト前に家庭教師の授業時間や回数を増やすことからはじめるのがよいと思います。ほんの少し増やしたたけでは効果はでにくいので、思い切って普段の2倍以上に増やすことをおすすめします。
勉強が苦手なお子さんには、まずテストでよい点数をとらせることが重要です。一度よい点数をとると自信がでてきて、それまでよりも勉強意欲が高くなります。そうするとどんどんよい方向に向かっていきます。成功体験はやる気を引き出すためにも本当に大事です。
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