おもしろいほど成績が上がる中学生の「間違い直し勉強法」

記事内に広告が含まれています。

私は家庭教師という職業柄、勉強や学習法に関する本をよく読みのですが、とてもよいことが書かれている勉強法の本があったので紹介します。「おもしろいほど成績が上がる中学生の「間違い直し勉強法」)」という書籍です。著者が指導する塾では塾生の9割が成績アップしたという実績があり、そのうち約半数が偏差値10以上アップしているとのことです。

書籍の内容

Amazonの内容紹介には以下のように書かれています。

問題集で間違えた問題は赤ペンで答えを書いて終わり。そんな勉強をしている人はいませんか?その勉強の仕方はほとんど学習効果がありません。

間違えた問題はもう一度解き直して、ようやくできるようになるのです。著者が学習塾で教えている勉強の仕方を、図やイラストをふんだんに使ってわかりやすくまとめてあります。

中学生が読んでもスラスラ読めてしまう、本当の勉強の仕方が身につく本。学習心理学をベースに、塾生の9割が成績アップした驚くべき勉強の秘訣を公開。学習効果の上がる効率的な勉強の仕方がわかる本。

以下、この書籍の一部をご紹介します。

塾生の9割が成績アップ

塾に通えば成績が上がるというのは幻想で、一般的な塾では半数以上の生徒は成績は上がっていないのが現状です。しかし、この著者の教える塾では生徒の9割が成績アップするというのです。中には偏差値が20近く上がった生徒もいるそうです。

かといって、ものすごい量の問題を解かせたり、スパルタ指導をしたり…といった特別なことをしているわけではありません。書籍にはさまざまなことが説明されていますが、ポイントは間違えた問題をもう一度解き直す「間違い直し」だけ。

「間違い直し」こそが最強のテスト勉強

テスト勉強は間違えた問題を次回は間違えないようにするにはどうしたらよいかを考えることです。そのためには、間違い直しを丁寧にすることが、最も大切なことであり、最強のテスト勉強の仕方なのです。

1.解答を見ながら、問題文を読んで答えを一通り言ってみる
2.解答を伏せて、問題集に書き込んで解く
3.答え合わせをして、間違い直しをする

よい反復練習をしよう

著者は反復練習の重要性を説いています。私も反復学習は非常に大事だと思って重視しています。実際、私の生徒も最初は平均点以下の子ばかりですが、何度も繰り返しやることで自分で解けるようになり、ほとんどの生徒が平均点以上をとれるようになります。正しい反復学習をやれば必ず結果に結びつきます。

学校の問題集を何ページもやりっ放しで、後でまとめて答え合わせをするというやり方は間違いで、このやり方をやっていると、

問題を解く⇒間違える⇒また間違える

という悪循環に陥ってしまうのです。このような学習法をしている生徒ほど「間違え直し勉強法」は効果的です。

まとめ

上記で紹介した以外にも、教科別の学習法や記憶術などについても紹介されていました。

この本を読んだからといって、成績をすぐに上げられるかというと正直そう簡単にはいかないと思います。しかし、この本に書かれているやり方は変なテクニックなどではなく、正統派の学習法なので、中学生の正しい学習方法を理解するのにはとてもよい本だと思います。

塾や家庭教師で中学生を指導している先生で、なかなか生徒の成績が上がらないという方には是非読んでいただきたい本です。実際に私が実践して指導法に似た部分も多くあり、とても納得してあっという間に読み進めてしまいました。

最終章にはよい塾の見分け方やおすすめ教材なども紹介されています。

コメント