【中学生】数学の苦手を克服するには

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私が家庭教師を依頼される教科で一番多いのが「数学」です。小学校までは数学が得意だった子が中学に入学して2学期あたりから悪い点数を取るようになったというケースはよくあります。塾に行っても成績が上がらないとの理由で家庭教師をつけるケースが多いです。

数学が苦手といっても、いろいろなパターンがありますので、それぞれのタイプ別に数学の克服法を書いていきます。

数学

小学校の数学の成績がよかったが、中学に入ってから悪くなったケース

小学校の頃に数学の成績が良かった生徒さんの場合、適切な指導を受けることによって短期間で成績が伸びる可能性が高いです。このタイプの生徒さんは、小学校で習う計算は完璧に理解しており、理解力も決して悪くないはずです。中学に入ると小学校のときよりも授業のペースがはやくなるため、それについていけずにつまずいてしまった可能性が高いです。

対策としては、個別指導塾や家庭教師が効果的です。集団塾だと学校と同じくついていけない可能性が高いです。よい先生から指導をうければ比較的短期間で結果がでる可能性が高いですが、なるべく早くに手を打つことが重要です。多くの生徒さんが中1の2学期で習う方程式でつまずくので、もしそのあたりからわからなくなっているようであれば、中1のうちに対応しておくのがベストです。中2の2学期以降になってしまうと、中1の方程式からやっていてはなかなか学校の授業に追いつけなくなってしまいます。

小学校の頃から数学が苦手で、中学に入ってからも成績が悪いタイプ

このタイプの生徒さんの場合は、家庭教師を雇うのがベストです。できればプロの家庭教師を雇うことをオススメします。小学校の算数から苦手だった生徒さんは、基礎的な計算(繰り下がりetc)があいまいだったり、簡単な文章問題でも全く解くことができません。また、本人も強い苦手意識をもっているので数学の勉強に対してとても消極的です。

このような状況で適切に指導できるのはプロの家庭教師です。私はこのような生徒さんをこれまでに数多く指導してきましたが、正直とても大変です。市販の問題集は合うものがないので、オリジナルのプリントを作成して、その子が苦手なところを何度も解く練習をするなど家庭教師の力量が問われます。

このタイプの場合、中2の夏までに対策を打たないと成績を上げるのは非常に困難です。逆に中1の早い時期からプロの家庭教師を雇うなどの万全の対策をとっておけば、成績は十分あがります。

ちなみに私が指導した生徒さんでは、中2の1学期までに指導を開始した場合、ほぼ全員が指導後半年以内に平均点以上をとっています。逆に指導開始が中3に入ってからだと、成績を上げるのは非常に困難なのが正直なところです。

計算力はとにかく大事

私はこれまでに数学が苦手なお子さんを多数指導してきました。ほとんどの生徒さんが3か月から半年くらいの指導で学校のテストでは平均点以上をとれるようになります。多くの生徒さんは平均点よりちょっと上の点数です(60点台が多い)。80点位取れると期待していても実際にそこまでよい点数がとれる生徒さんというのはとても少ないです。

60点レベルまであげるのはそれほど難しくないのですが、80点レベルまであげるのは難しいです。その理由は、「ケアレスミスが多い」と「応用問題が解けない」の2点です。とくに、ケアレスミスが多いというのが平均点レベルにとどまってしまう最大の原因です。ケアレスミスがなければプラス20点位はとれていたのに、といったケースが多々あります。

テストでケアレスミスをしないためには、普段から計算問題をたくさん解いて計算に慣れておくことが大事です。

お薦めの問題集は?

お薦めの問題集は生徒個人によって異なりますが、ここでは一般論について説明します。

数学がそれほど得意ではない生徒さんの場合、まずは学校の教科書をきちんと理解することが重要です。したがって、教科書に沿って問題が作られている「ワーク」をまず完全に解くことをオススメします。ワークは学校で配られるので全員かならずもっています。

ワーク以外では、「公文のシリーズ」がオススメです。公文式と言うと、計算をイメージする人が多いかもしれませんが、くもんの問題集は計算はもちろん、関数や図形にも対応しています。

くもんの問題集は基礎から応用まで幅広く学べて、問題数が多いので繰り返し学習ができます。その点ではとても優れているのですが、公立学校の教科書に比べると数字が大きかったりして解きにくい問題が部分的にあります(大半は基礎を重視した良問です)。

家庭教師など指導する人がいれば、問題を適切に選んで解くことができるので問題ありませんが、生徒一人で解く場合には難問にぶつかって嫌になってしまう可能性もあります。あまり難しい問題にはこだわらずにとばすなどするのが得策です。

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