私は現在高校受験を控えた生徒を2名指導しています。二人とも第一志望は都立高校なので、受験まであと3か月です。たったの3か月しかないと考えるか、まだ3か月もあると考えるかで勉強に対するモチベーションがだいぶ変わってきます。
3か月というのはとても短い期間ですが、真剣にやればかなりの詰め込みができるので諦めずにしっかりとラストスパートをすることが大事です。今回はそのポイントについて説明したいと思います。
公立高校受験なら理科、社会に力を入れるべき
公立高校の受験は5教科です。3か月で5教科を完璧にするにはあまりにも時間が短すぎます。短期間で成績が伸びやすいのは「理科」と「社会」です。理科と社会が苦手な生徒さんは、理科と社会の勉強を避けてしまう傾向にあり、その結果いつまでたっても悪い点数をとってしまいます。しかし、理科と社会は暗記科目なのでもっとも点数がとりやすい教科です。
1から順番にやるのではなくて、たとえば化学分野が苦手だったら、生物分野や天体分野などとっつきやすい分野から勉強するしていくほうが効果的です。社会であれば、歴史が苦手だったら、地理や公民など勉強しやすい分野から攻略していくのがよいでしょう。ある分野だけでもできるようになると徐々に自信がついて他の分野に対してもやる気がでるようになります。
理科と社会は基礎からの積み重ねがなくても、暗記をするだけである程度の点数がとれる教科です。理科と社会が苦手な生徒さんは、理科と社会の勉強を強化するのがオススメです。
国語、数学、英語に関しては、基礎学力が必要になるため、短期間で飛躍的に点数をあげるのは困難です。新たに新しい問題集に手を出すよりも、過去問をたくさん解いて、解けなかった箇所を繰り返し復習するということが重要です。
ラストスパートでは、漢字の書き取りや英語の文法復習など入試に直結しないことにはあまり時間を使わないようにしましょう。国語や英語では、長文読解を解くなど入試形式の問題を解くのが効果的です。
数学の計算問題はどこの都道府県でも毎年必ず出題され、点数配分も高いので、計算が苦手な場合は何度も計算問題を解いて練習しておくとよいでしょう。
私立高校受験の場合は徹底的に過去問を
私立高校を第一志望にしている場合は、過去問を何度も解くことが重要です。私立は英・数・国の3教科入試ですが、どの教科も学校によって出題の傾向があり、毎年同じような問題が出題されます。
家庭教師の立場からすると、公立高校よりも私立高校の問題のほうが問題の傾向がつかみやすいので、短期間で結果を出しやすいです。実際私が過去指導したケースではラスト1か月で飛躍的に伸びて、無事に第一希望の私立高校へ合格したという生徒さんも何人かいます。公立高校の問題は幅広い分野から出題されるので短期間の指導で結果を出すのは難しいというのが本音です。
ですから、お子さんの第一志望が私立高校で、勉強のしかたがわからないで困っているようでしたら、直前2、3か月でも家庭教師を雇う意味があります。指導経験が豊富な家庭教師であれば、2、3か月あれば十分結果をだすことが可能です(もちろんそのときのお子さんの基礎学力にもよりますが)。
入試直前で家庭教師を雇う場合は、失敗が許されないので、多少高くなっても経験が豊富なプロの家庭教師を指定してお願いするのがよいでしょう。
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