家庭教師で成績が上がらないときの対処法

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「家庭教師をつけているのに全然成績が全然上がらない(伸びない)」という悩みをもった親御さんは多いです。

私はプロ家庭教師として中高生の指導をしていますが、ものすごくよく伸びる生徒となかなか伸びない生徒がいます。もちろん個人の学力差もありますが、それ以外の問題も大きな影響を及ぼします。

具体例や解決方法を紹介します。

家庭教師で成績が上がらない理由・原因

家庭教師をつけているのに全然成績があがらないという場合は、大きく以下の理由が考えられます。

  • 家庭教師の指導法に問題がある
  • キャンセルが多い
  • 宿題をやっていない
  • 授業時間が少ない
  • 定期テスト前に勉強していない

それぞれについて詳しく解説してきます。

家庭教師がお子さんに合っていない

家庭教師の指導方法がお子さんに合わない場合には、家庭教師の変更を早めにしたほうがよいでしょう。お子さんが授業内容に満足していない、家庭教師の授業がわからない、などと言っている場合には家庭教師が合っていない可能性が高いです。お子さんや親御さんが家庭教師を信頼しているということは重要な要素です。

信頼のおける家庭教師に教えてもらているのに成績が上がらない場合には、授業時間が少なかったり、宿題やらないことが原因である場合がほとんどです。

キャンセルが多い

私の経験では、キャンセルが多い生徒は成績が上がらないことが多いです。風邪や体調不良の場合は、無理して授業を受けても逆効果なので休んだほうがよいですが、その場合は必ず振替授業を受けることが重要です。

私が以前教えていた例では、月8回(週2回2教科)の授業のうち、必ず2~3回はキャンセルがあり、毎月5回程度の授業となってしまう中学生がいました。この生徒さんの場合は覚えるのに時間がかかり、定着力が悪かったので、1週間間隔があいてしまうと前回の授業内容をほとんど忘れてしまう状況でした。そのため、週1回の授業だと非常に効率が悪くなってしまい、成績を上げるのも困難な状況でした。週2回きちんと受けてくれれば確実に成績を伸ばせたのにと残念に思いました。

また、キャンセルが多いというのは家庭教師のモチベーション低下にもつながります。家庭教師はキャンセルされるとその分お給料がもらえないので、収入減にもなります。既定の回数をきちんと受けてもらえないと、成績を伸ばすこともできず、収入も減るとなると、その生徒の指導に対してのモチベーションが低下します。

授業時間や回数が不足している

成績があがらない原因は勉強時間が足りていないということがほとんどです。いくら優秀な家庭教師でも、指導時間が少ないと成績をアップさせるのは困難です。週に1回を週に2回に増やすなど家庭教師の時間を増やすことが重要です。

お金はかかりますが、授業時間を増やすことが最も効果的です。実際に私の経験上、指導時間が多い生徒のほうが成績の伸びがよいです(もちろん生徒の学力による個人差はありますが)。

家庭教師をつける理由は様々ですが、「集団塾ではついていけない」「子供が塾に行きたがらない」といった理由が多いです。塾の授業についていけないとお子さんの場合、授業内容を理解して定着するまでに多くの時間が必要です。そのため、勉強が苦手なお子さんの場合には多くの量をこなすことも非常に重要です。

また、このレベルのお子さんの多くは習ったことをすぐに忘れてしまいます。そのため、授業の間隔があまり空かない方が好ましいです。できれば週2回以上がおすすめです。

自宅で学習していない(宿題量が少ない)

成績を上げるためには、自宅学習は必須です。宿題の量は家庭教師の指示に従うのが原則ですが、もし少ないと感じるようなら家庭教師に相談して宿題の量を増やしてもらうとよいでしょう。

ただ、やみくもに増やせばよいというわけではありません。たとえば、数学の計算問題の場合、ミスを連発する生徒に大量の宿題をだしてしまうと、答えあわせだけで膨大な時間がかかり、授業に悪影響を及ぼします。

お子さんのレベルに応じた難易度の問題をだしてもらうようにしましょう。苦手科目については、難しい問題ではなく、易しい問題をたくさん解くことが重要です。宿題を自力でたくさん解くことで自信をつけることもできます。

定期テスト前の勉強時間が不足している

日々こつこつと積み重ね学習が大事ですが、テストの1~2週間前に学習したことは頭に入りやすいです。

そのため定期テストの1~2週間前に集中的に家庭教師に見てもらうというのも非常に効果的です。テスト前にしっかりとした量をやることでテストの結果に直結します。

以前数学と理科の2教科を教えていた生徒がいますが、毎回テストの10日前から授業時間と回数の増量を依頼されました。通常は2時間×週2回の授業でしたが、テスト前は3時間×週2回に加えて土日に3時間教えていました(厳密にいうと、土日は数学と理科の他に英語も教えていました)。

この生徒は数学と理科が苦手でなかなか平均点に届かなかったのですが、テスト前に授業時間を増量しはじめてからは毎回平均点以上をとれるようになりました。理科は80点以上をとったこともあります。

テスト前は生徒のモチベーションもあがっているので、集中的に授業をすると非常に効果的です。何をしたらよいかわからないという場合は、まずテスト前に家庭教師の授業時間や回数を増やすことからはじめるのがよいと思います。ほんの少し増やしたたけでは効果はでにくいので、思い切って普段の2倍以上に増やすことをおすすめします。

勉強が苦手なお子さんには、まずテストでよい点数をとらせることが重要です。一度よい点数をとると自信がでてきて、それまでよりも勉強意欲が高くなります。そうするとどんどんよい方向に向かっていきます。成功体験はやる気を引き出すためにも本当に大事です。

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